私は物心つく頃からホラー要素のあるものに多く触れてきたせいか、今でも映画やゲームではその手のジャンルが大好きです。
銃火器を使ってクリーチャーを倒していくような内容は特に大好きです。
しかしホラー表現にも色々とあるわけで、今回紹介するゲームは精神的に追い込まれるような恐怖を体験できるものになっています。
ネバーエンディングナイトメア
私がこのゲームで注目したのは「製作者であるMatt Gilgenbachの体感した感覚を再現した作品となっている」ところ。
過酷な制作環境や経済的な不安が原因で持病の強迫性障害とうつ病を悪化させた事から生まれたゲームでもあります。
構成されて作られたものではなく、自らの体験を元に作られたゲームほど面白いものはないと私は考えています。
やはり現実味が強ければ強いほど世界観にのめり込めますからね。
【NeverendingNightmares】

日本語対応
ネバーエンディングナイトメアはインディーズゲームの分類に入ります。
大半のゲームの場合、日本語対応されていない物が多いです。
このゲームも最初は日本語対応されていませんでした。
しかし多くのハードへ展開されることで日本語化されます。
こうしてメニュー周りもちゃんと日本語化。
対応したことで独特のフォントに磨きがかかった気がします。
ヘッドホンプレイを推奨
このゲームは音にも力を入れているようで、ヘッドホンプレイを推奨しています。
ゲーム内の臨場感を得るための音響処理を行っているようです。
普通に遊ぶのも問題ありませんが、ここまで準備してくれているのであればヘッドホンを装着してのプレイをしておきたいところですね。
悪夢の世界へ
プレイヤーは主人公トーマスを操作し、延々と繰り返される悪夢の世界をさまようことになります。
ホラーゲームでありながら派手なアクション要素は無く、ちょっとしたギミックを操作して先に進む程度です。
もちろん武器を使ってクリーチャーと戦うようなシーンもありません。
逆にそれが恐怖心を掻き立ててくれる感じがしますね。
最弱の主人公を操作して不気味な世界の謎を解き明かすのは面白かったです。
最弱の主人公、どう戦う?
ゲームを進めていくと当然クリーチャーに出くわします。
しかしこの主人公には戦う術はありません。
「走る」「調べる」ことしかできないので。
武器も持っていませんし、防具と言っても着ているパジャマのみ。
こんな最弱な主人公で目の前のクリーチャーとどう対処すればいいのか?
それを考えるのが面白いところでもあります。
- 敵の状態を確認
- 敵の攻撃パターンを確認
- その攻撃に対してどう対処すべきか
乱戦になるシーンはないので、一戦ごとにピンチを乗り切る方法を考えて進みましょう。
総プレイ時間は約2時間
ゲーム自体はそこまでボリュームはありません。
私が初回プレイした際は約2時間でクリアすることができました。
ゲームの値段を考えるとコスパが悪そうな印象を持つかもしれませんが、結構重い内容であったりするので2時間くらいが丁度いいのかもしれません。
マルチエンディング要素あり
クリアするのに2時間と言いましたが、このゲームはマルチエンディングが用意されています。
私がクリアしたのはあくまでエンディングの1つであり、合計で3つのパターンが用意されています。
エンディング内容は各々全く別の終わり方を迎えるようなので、全エンディングを見るために何度も再プレイしたくなりますね。
ゲーム画面




モノクロで描かれた世界感でありながら、強調すべきポイントを赤で表現しています。
特に血を見せるシーンはグロテスクさが強く出ている気がしました。
目で不気味さを味わいながら、ヘッドホンからも聴こえてくる不気味なサウンドでこのゲームの世界に没頭すること間違いないと私は断言しておきます。
The Town of Lightレビュー|こんな気の滅入るゲームは遊んだことがない!インディーズゲームだからこそできた作品 - る〜子のヲタく拝見
る〜子のおしまいコメント
実体験を元に作られたホラーゲームは本当に怖いものです。
ネバーエンディングナイトメアは製作者が実際に見た悪夢をゲーム化したわけですが、こんな悪夢を延々と見続けていたのかと考えると相当追い込まれていたのが分かります。
インディーズゲームにはこうしたものが多く揃えられていたりもするので、もっと世に多くの作品が出回る日を待ち望もうと思います。

おわり
