私は撮る技術は素人レベルでも、カメラが好きです。
最近はRX100(初代)を常に持ち歩くようにして、スナップ写真を楽しんでおります。
構図とか何も考えずに気になったものをすぐ撮って、何となくiPadのLightroomアプリを使って加工。
サイズがスクエアになっているのはお察しの通り、インスタにアップするからです。
他愛もない写真ばかりですが、よかったらフォローしてくれると嬉しいです。
そんな私ですが、最近とあるカメラを購入しました。
それは最新モデルではなく、真逆の古いフィルムカメラになります。
今回は出会いから、購入したカメラの紹介までを書いていこうと思います。
町のカメラ屋さんへ突撃入店
事の始まりは1軒のカメラ屋さんに入ったところから。
そのお店はうちの近所に40年前からある個人経営のカメラ屋さんになります。
店の前を通るたびに店内を伺ってはいたんですが、置いてある商品からして素人お断り感が凄く出ていたので入りたくても入れずにいました。
「でも何事も動かなければ始まらない」と意を決して入店すると、お店の人は優しいし、カメラ話は面白い!
結果として「入って良かった」と思いました。
店内に並んでいるカメラはほとんどがフィルムカメラです。
どれも年代物ばかりで、価格も売り出した当時のまま。
もしかすると今では破格と思える品もあるかもしれませんね。
現物を見たのは初めてな二眼レフカメラも展示ではなく売り物としてショーケースに並んでいました。
「フィルムカメラの中では売れに売れた」と言われている『OLYMPUS-PEN』も並んでいました。
運命的な1台との出会い
店内のカメラを見ていると、1台のカメラに目が止まりました。
『OLYMPUS 35DC』と言うカメラです。
フィルムカメラ知識ゼロの私ですが、何か惹きつけられるものを感じたので実際に手に取って触らせてもらいました。
持った時に伝わる独特の重さと質感。
今の一眼やデジカメとは違う手にフィットする感覚を覚えます。
そして店主から「フィルムカメラの中では操作が簡単で撮影の失敗も少ない」と説明を受け、私は「入門機として良いのでは?」と心を打たれます。
止めに「9800円でいいですよ。どうですか?」と言われ、迷うことなく私は「買います」と返事をしました。
運命的な出会いを経て、晴れて人生初のフィルムカメラを手に入れることになりました。
OLYMPUS 35DCを紹介
こちらが購入したフィルムカメラ『OLYMPUS 35DC』になります。
外観も目立った汚れは無く、有っても軽く拭き取る程度でした。
動作に関しても購入時に店内でテストしてもらった感じでは不具合はありませんでした。
とは言ってもこのカメラは1971年に発売されたもので、それが最近までショーケースに並んでいたわけですから、メンテナンスが徹底されていない限り何らかの問題は出てきそうですね。
オリジナルの付属品
カメラ本体に加え、オリジナルの付属品としてレンズフード・レンズキャップ・カメラケースが付いてきました。
残念ながら元箱や説明書が無かったのは仕方ないですね。
カメラケースにはOLYMPUS 35DCのロゴが入っています。
素材はレザーかな?
購入時は年期も入り白く汚れていたので、ミンクオイルで磨き復活させました。
ネジ止め式のレンズフードはプラスティックではなく金属製。
カメラ本体だけでなく、レンズフードも触り心地抜群です!
『OLYMPUS TOKYO』のロゴが入ったレンズキャップは貴重なのでは?
探していたら偶然出てきた物を付けてもらったので、これにも運命的な何かを感じてしまいます。
更にオマケとしてレリーズも頂きました。
これも年期が入っていい感じです。
三脚を使っての撮影時に活躍してくれますね。
F.ZUIKO 40mm F1.7レンズ
このカメラのレンズは『F.ZUIKO 40mm F1.7』になります。
大口径でF1.7と明るく、ボケも綺麗に出るはず。
レンズの良し悪しについて調べてみると豪華な高級レンズになるようです。
初期型と後期型について
OLYMPUS 35DCには初期型と後期型(1974年発売)があるようです。
見分け方は非常に簡単で、ファインダー横にバッテリーチェックが有るかどうか。
ちなみに私が購入したものには無かったので、初期型を購入したことになります。
見た目の違いも有りますが、中に使われている部品類も後期型はコストを抑えたものが使われているようです。
だから耐久性に関しては初期型の方が良いらしいですね。
曲者の電池
このカメラは電池が無ければ動きません。
必要になる電池は『MR9/H-D』と言う聞き慣れない水銀電池。
当然、販売は終了しているものなので代用品を用意する必要があります。
電池はSR43のほか、100均でも見かけるLR44が使えます。
電池単体を入れるだけで使えるには使えますが、サイズが合っていないので安定させるためにアダプターを用意したほうがいいらしい。
電池自体は数百円で買えますが、アダプターが1つ3000円するのは痛すぎる。
でもこれ1つ有れば他でも使いまわしができるので、持っておいて損はないはず。
アダプターにボタン電池を入れることで、MR9/H-Dの代用品が完成します。
電池単体だと1.5Vですが、アダプターを通すことでカメラに適正な1.35Vに調整してくれるので、この方が安心して使えますね。
ASA(ISO)はフィルムによって決まる
はじめてのフィルムカメラで知ったのは、入れるフィルムによってISO値は固定になること。
そして名前もISOではなく、昔はASAと言われていたこと。
カメラを買った際にフィルムも入れてもらったのですが、この時は『フジカラー PREMIUM 400 27枚撮り』だったので、ASAは400に設定しています。
こうした事も学べてフィルムカメラは面白いですね。
このカメラで何を撮ろうか
カメラの準備は万端です。
あとは持ち出して気になったものを撮影するだけ。
でも今のカメラと違い、撮ってすぐに写ったものが確認できず、撮れる枚数も決まっています。
フィルムを入れ替えれば無限に撮れますが、現像代(相場600〜700円くらい)がバカになりません。
さらにSNSで撮った写真を見せようものなら、データー化する必要があるので追加料金が発生するなどフィルムカメラは撮るとは別の悩みのタネがありますね。
でも撮る楽しさは今までに無いものがあるはずなので、そこは臆せず撮っていこうかなと思います。
おわり